突然ですが、あなたの掌の上に赤いリンゴを思い浮かべて下さい。
出来ましたか?
では次に目を閉じて家族・友人・恋人誰でも構わないので大事な人を思い浮かべて下さい。
出来ましたか?
僕はどちらも出来ません・・・。
こういう、頭の中のイメージを視覚化出来ない状態を『アファンタジア』というらしいです。
目を閉じて何かを思い浮かべても、真っ暗闇。
目を閉じてるんだから当たり前だと思っていたんですが、どうもそうじゃないらしいです。
大多数の人がイメージを視覚化出来るようで、出来ない人の方が割合的にはかなり少ないそうです。
このことに気付いたのは3~4年前で、そもそもイメージの視覚化が出来ないのが当たり前だと思ってそれまで生きてきたので驚きました。
イメージの視覚化が出来る人間は生まれた時からそれが当たり前のことで、出来ない人間はそれが当たり前の事。
というか出来る出来ないという意識や感覚すら各々には無いでしょう。
そうなるとわざわざ他の人に『頭の中のイメージを視覚化出来るかどうか』なんて確認しませんよね。
結果僕は、自分がイメージを視覚化出来ない人間なのだと約30年間気付きませんでした。
きっかけは忘れましたが、『アファンタジア』というものを知った時は驚きました。
家族に『掌の上に赤いリンゴを思い浮かべることが出来るか』と聞くと、何当たり前のこと言ってんだくらいのテンションで『出来るけど』という返答・・・。
え、マジで・・・?
そんな凄いこと大多数の人間が当たり前に出来るの・・・?
頭の中に○○を思い浮かべて下さいって言われた時、一応頑張るけど結局真っ暗な世界があるだけで『頭の中に思い浮かべる』という行為はそういうのものだと思ってたけど違ったんですね。
どうやら本当に、頭の中のイメージを視覚化出来る人が多いようです。
まぁ今まで生きてきて『アファンタジア』であることで困ったことはないので別にいいのですが・・・。
そもそも長い間気付きもしなかったわけですし(笑)
ただイメージの視覚化が出来る人達の見ている世界はどんなものか気になります。
目を閉じれば好きな場所にいるような感覚を味わえるのか?
知識や経験があれば大体のものは目の前思い浮かべられるのか?
もしかして過去の体験を追体験出来たりするのか?
おそらく僕が死ぬまで理解の出来ない感覚なのでしょう。
一応『アファンタジア』の人達の中でも個人差、というか度合みたいなものがあるそうです。
僕個人の話としては、まず目を開けてようが閉じていようがそこに無い物は見えません。
だって無いですし・・・。
もちろん人の顔も思い浮かべることが出来ないです。
ただ、頭の中にその人を視界に収めた印象的なシーンが記憶として残っていれば物凄くぼんやりですが顔を思い出すことが出来ます。
記憶の中の場面を切り抜いた写真を参照しているような感覚です。
頭の中で写真を思い浮かべて見れてるじゃないか、と思うかもしれませんがそういう感じでもありません。
ぼんやりで凄く精度は低いですし・・・。
とても説明しづらい感覚的なものなので明確に伝えられませんが。
近しい人間であれば記憶のストックが多いので記憶の中の写真を参照しやすいのですが、そこまで深い関係じゃない人は顔が思い浮かべることが本当に出来ません。
以前のリゾートバイト先の職場で自分が見てきた中で1番綺麗だと思う驚くほど美人の方がいたのですが、残念なことに今ではもうどんな顔だったのかハッキリと思い出せません・・・(笑)
そんな『アファンタジア』ですが、個人的にメリットかもしれないということが一つあります。
それは過去の体験や人にあまり執着が無い、というより持てないことです。
あの頃に戻りたいとか、あの瞬間が最高だったからまた同じ感覚を味わいたいとか、特定の人の事だけを考え続ける、みたいなことがあまりありません。
理由は簡単で視覚的なイメージがそもそも出来ないので、目の前の現実の方が圧倒的に強いからです。
過去の体験や経験、人を思い浮かべることが出来る人と『アファンタジア』の人達とではこの感覚はかなり違うんじゃないかなと思います。
今後『アファンタジア』の人と出会うことがあれば、自分との差異はどれくらいあるのか聞いてみたいものです。
