「初心者向けの教則本を卒業して曲のコピーも少しずつ出来るようになった。新しい教則本を買ってもっとレベルアップしたいけど種類が多すぎてどれを買えば良いか分からない・・・」
僕もギターを始めた頃、同じような悩みを持っていたのであなたの気持ちは良く分かります。
10年前はスマホも今ほど普及してなく情報が手軽に入手出来なかったので、僕は実際に楽器屋に足を運んで立ち読みして有用そうな教則本を探して購入していました。
しかし立ち読みで良いと思った教則本を買って帰って、実際に使ってみると「なんか違うな・・・」と思うことが何度かありました。
今回の記事ではそんな僕が買って良かったと思い、なおかつギターを始めて11年経つ現在でも読み返すと改めて有用だなと思う教則本を紹介していきます。
オススメの教則本
1.地獄のメカニカル・トレーニング・フレーズ 反逆の入隊編
この「地獄のメカニカル・トレーニング・フレーズ」という教則本はシリーズ化されており、教則本の世界でとても有名です。
内容は速弾き上達の為のフレーズ集です。
見開きの左のページにフレーズ・右のページに注意点やフレーズに関する理論的な説明、という構成となっています。
速弾き上達がコンセプトのシリーズの為初心者には敷居が高く、実際に僕はこのシリーズの第一弾をギター歴1年にもなっていない時に購入してすぐに挫折してしまいました(笑)
しかしこの「反逆の入隊編」は初心者も取り組みやすいように制作されており、メインフレーズを弾けない人の為に難易度を落とした練習フレーズが用意されています。
練習フレーズの難易度は、初心者用の教則本を卒業した人が真面目に練習すれば確実に弾ける難易度になっています。
右のページに注意点があるのでひたすらフレーズを弾くだけではなく、自然に考えながら弾く練習にもなります。
理論もフレーズに対してのものがギタリストに向けて書かれているので、フレーズと結びつけて気楽に勉強する事が出来ます。
更に有名なギタリストとそのギタリストのオススメアルバムが紹介されており、有名なギタリストの知識が全く無い人には地味に嬉しい情報も得られます。
余談ですが、僕は著者の小林信一さんのセミナーで一緒に演奏したり自分の曲を聞いてもらう機会があったのですが、真摯に優しいアドバイスをしてくれてユーモアもある非常に魅力的な方でした。
教則本からもその魅力は伝わってきます。
・ギターソロを弾いてみたい
・有名なギタリストに興味がある
・ハードロック、ヘヴィ・メタルが好き
僕は購入はしておらず立ち読みをしただけですが、著者が小林さんなので非常に有用な教則本であるのはすぐに分かりました。
「とりあえず曲を弾きたい!」という人にはこちらの天国シリーズもオススメです。
2.100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編
内容はリズム強化のフレーズとリズムに対する考え方です。
地獄シリーズの教則本と同じく見開きの左のページにフレーズ・右のページに注意点やフレーズに関する理論的な説明、という構成となっています。
リズムというのは音楽においてジャンル・楽器問わず非常に重要な要素です。
いくら速弾きが出来てもリズム感がしっかりしていないとそれは下手な演奏です。
逆にテクニックが無くてもリズム感があるだけで上手な演奏に聞こえます。
ギターを始めて間もない時ほどテクニックなど派手で分かりやすいものに憧れ、リズムを意識することは少ないでしょう。
なので初心者の時からリズムについて学び練習しておくと、リズム練習をしてこなかったギタリストに大きく差をつける事が出来ます。
教則本は100個のフレーズを前のページから順に練習していく構成になっているため、段階を踏んでのレベルアップが可能です。
またコードについての理論が同じく段階を踏んで説明されています。
コードについて学んでおくと後々本格的に音楽理論を学ぶ時にとても楽になります。
この教則本はリズム強化にフォーカスしているので正直面白みには欠けます。
しかし真面目に取り組んでおけば後々「あの教則本めちゃくちゃ有益で取り組んでおいて良かった!」と思う日が必ず来ます。
今でも僕はこの教則本のフレーズを日々の練習に取り入れています。
曲のコピーや他の教則本と並行して少しずつ取り組むようにすれば、途中で投げ出さないで続ける事が出来ると思います。
・コードとは何なのか気になる
・他のギタリストに差をつけたい
3.弾くだけでギターのテクニックとセンスが磨かれる66のブルース
内容は12小節のブルース進行に合わせて色々なテクニックや音使いを弾いて身につけるというものです。
この教則本を購入したのは最近なのですが非常に良い教則本だったのでオススメします。
見開き2ページ上部にそのフレーズについての説明があり、説明の下に12小説のフレーズが載っています。
ブルースというのは現在のロックの源流になっており、学ぶべき事が非常に多いです。
アドリブ練習をするときもブルース進行が取り入れられる事が多いです。
この教則本には66のフレーズが収録されており、取り組む順番は自由で模範演奏CDを聞いてカッコイイと思ったものから練習できます。
ただ理論的な説明については最低限の知識があることが前提となっており、フレーズの難易度も若干高めです。
それでもこの教則本をおすすめする理由は、あまり深く考えずフレーズを弾き込む事でブルースというものを体感することができ12小節のブルースでは覚えたフレーズを使い回せるからです。
仮に66のフレーズを手癖になるくらい弾いて覚えたならそれは、66通りのフレーズではなく組み合わせ次第で何百・何千通りのフレーズを覚えた事になります。
1つずつのフレーズを時間をかけて自分の物にすれば、あなたのギタープレイの幅は大きく広がるでしょう。
・アドリブに興味がある
・とりあえずギターを弾きまくりたい
まとめ
教則本は独学でギターを練習する時にとても便利な物です。
しかし膨大な数の教則本があり初心者にとってはありがたい反面、悩ましい状況になっているのも事実です。
そもそもギター上達にはどういう練習が良いのかもまだ分かっていない状況だと思います。
今回は実際に僕が買って読んで練習に使って、有益な物を3つに絞って紹介しました。
たくさん紹介しても、選択肢が多くて記事を読んでくれたあなたが迷ってしまっては本末転倒だからです。
またギターを11年弾いてきて自分自身もっと早い段階で学んでおけば良かったと思ったことを、あなたに早めに学んで欲しいという思いもありました。
この記事を読んでオススメの教則本を買って、「ギター上達に役に立った!」とあなたが思えたならそれは僕にとって凄く嬉しいことです。
この記事があなたのギターライフを有意義にすることに少しでも役立てば幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございます。