今までギターにだけ取り組んできた人は、DTM(デスクトップミュージック)を始めることをオススメします。
特に、バンドを組んでいなかったり、バンドは組んでいるけど正直1人の方が気楽な人には特にオススメです。
DTMに向いている人の特徴は、こちらの記事をご覧下さい。
ギタリストがDTMを始めるメリットは、以下の3つです。
・ギター以外の楽器の知識が増える
・自分が作曲した曲のイメージを明確にバンドメンバーに伝えられる
ギタリストがDTMを始めると得られるメリット
1人でも曲を作れる
僕がギターをしている事を知った人に、「バンドやってるの?」という質問をされた事が何度もあります。
『ギター=バンド』というイメージは強く、バンドを組んでいるギタリストはもちろん、バンドをやりたくてギターを始める人も数多くいます。
しかし誰もがそういうわけではなく、ギターを家で黙々と弾くことが好きな人や、他人と何かをするのが好きではない人もいます。
そういう人達にとってバンドを組まないと困る事、それは曲を形に出来ないということです。
実際僕は、ギターを始めたばかりの頃は作曲なんて考えもせず好きにギターを弾くだけで楽しかったので、バンドを組まなくてもあまり困りませんでした。
しかしギターを練習するうちにコードを覚え、なんとなくコード進行が出来て頭の中に曲のイメージが湧いてきた時に非常に困りました。
バンドを組んでいなかったので、曲を形にする手段が無かったからです。
しかし、DTMというものがあることを知ってその悩みは解決しました。
DTMは、バンドを組んでいないギタリストでも1人で曲を完成させる事が出来るからです。
実際に1人で曲を完成させるまでの流れは、こちらの記事をご覧ください。
1人で曲を作る事は大変です。
しかし『好きなように好きなだけ自分の曲を作る事が出来る』というのは、人付き合いが苦手であまりバンドを組みたくない人にとっては非常に魅力的です。
ギター以外の楽器の知識が増える
DTMで曲作りを始めると、自然とギター以外の楽器の知識が増えます。
それは、DTMでの曲作りには他の楽器の知識が必須だからです。
例えば「バンドサウンドの曲を作りたい」と思った時に、ギターの知識だけで曲を完成させる事は出来ません。
最低でもギター以外に、ベースとドラムの知識が必要です。
そのためにベースとドラムに関する勉強をする事になり、必然的にベースとドラムに対する理解が深まります。
更にそのバンドサウンドの曲に「シンセサイザーやヴァイオリンを足したい」、と思えばその勉強が必要になります。
このようにDTMを続けていくうちに確実に他の楽器に対する理解が深まり、編曲能力の向上にも繋がります。
自分が作曲した曲のイメージを明確にバンドメンバーに伝えられる
バンドを組んでいるギタリストにも、DTMを始めるメリットはあります。
バンドを組んだ事がある方は思い当たるかも知れませんが、バンド内においてギタリストは作曲を任せられる事が多いです。
これは『ボーカル・ギター・ベース・ドラム』という最もスタンダードなバンド編成において、ギターが最も作曲に向いているからです。
・ベース・・・テンションコード等を取り入れるのが難しい
・ドラム・・・打楽器なので単体での作曲は難しい
・Bメロはライドで刻んで欲しい
・サビはルートを8分で弾いて欲しい
ギターの練習時間は減る
DTMには時間がかかります。
他の楽器の知識を勉強する事はもちろん、例え完璧な知識と経験を持っていても『打ち込み・録音・Mix』などに必ず時間はかかります。
結果DTMを始めると、ギターの練習に使える時間は確実に減ります。(音楽に使える時間が一緒の場合)
これに対する解決策は、残念ながら僕自身見つけられてません。
そもそも時間はどうしようもないので、解決策はおそらく無いでしょう。
なので「人生をかけてギターだけを追求したい」、という人はDTMは止めたほうが良いかもしれません。
しかしギターを表現の為のモノと捉えるなら、DTMは作曲・編曲能力の向上に繋がるので、例えギターの純粋な練習時間が減るとしても始めたほうが良いと思います。
DTMはミュージシャンとしてのレベルアップに繋がる
DTMは『ギタリスト』としてだけではなく、『ミュージシャン』として総合的な音楽に関する事のレベルアップに繋がります。
そして、現代ではミュージシャン同士のデータでのやり取りは当たり前になっています。
なので、今はまだ『ギタリストもDTMをやったほうが良い』ですが、今後『ギタリストはDTMをやって当たり前』の時代になっていくでしょう。
というより、もうその時代は来ていると言っても間違いでは無いかもしれません。
DTMの知識や経験は一朝一夕で身につきません。
なので今は「DTMは必要ない」と思っても、少しずつでもDTMに触れていった方が良いと僕は思います。
この記事があなたの音楽ライフを豊かにする事に、少しでも役立てば幸いです。
最後まで読んで下さりありがとうございます。