ロードバイク

ロードバイク プロは機材を自由に選べない 自由な機材選びはアマチュアライダーの特権です!

ロードレースのプロは、厳しい競争を勝ち抜いてプロチームに所属し、チーム加入後も結果を出す為に日々過酷なトレーニングを行っています。

アマチュアライダーが憧れるような機材を供給されたり、市場に出回っていない最新の機材を使う事が出来るのは彼らの特権です。

プロになるまでの厳しさや、プロになってからの大変さを考えると当たり前の権利だと思います。
しかし、プロは自由に機材を使う事が気軽に出来ません。
そのため自由に機材を選ぶ事が出来るのは、アマチュアライダーの特権と言う事が出来ます。
好きな機材を選ぶメリットについては、こちらの記事をご覧下さい。
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機材
この記事ではプロが機材を自由に選べない理由と、それによって起こる出来事を実例を交えて説明していきます。

ロードバイク プロと機材

ロードレースのプロは、ロードバイクに乗って走ることで『チームの契約金・レースの賞金・様々なメーカーとの契約金』などの収入を得ています。

そのため、ロードバイクのプロにとってロードバイクは商売道具であり、ロードバイクで走る事は仕事です。

お金

しかしアマチュアライダーは、ロードバイクで走る事で収入を得る事は基本的にありません。

自分でロードバイク本体を含め色々な機材を購入し、レースの参加費用も自分で負担します。

それはどれだけロードバイクが好きでも、あくまで趣味だからです。

 

このように、プロとアマではロードバイクとの関係性が根本的に違います。

プロは機材を自由に選べない

プロは所属するチームや選手個人が契約する、ロードバイクに関する様々なメーカーから機材供給を受けています。

 

プロがレースで活躍すると、世界中のサイクリストがその機材に注目します。

世界中に機材をアピールして貰う為に、メーカーは無償で機材を供給しています。

契約

そのためプロはチームと契約している以上、「あっちのメーカーの方が良い」や「あのメーカーの新しい機材を使いたい」といった、自分の気分で好きな機材を気楽に選ぶ事が出来ません。

ロゴを消して機材を使用する

プロは基本的に、提供を受けている機材を使用します。

しかし彼らは1秒を競うような戦いをしている為、自身が最高のパフォーマンスを発揮出来る機材を使用するのが理想です。

ロードバイク

そのためプロのレースでは、黒塗りなどをしてメーカー名やロゴを消した機材を使用している選手がいます。

 

契約の問題上、契約していない機材をアピールしてはいけないからです。

契約外のメーカーがどんなに良い機材でも、選手は「あのメーカー(契約外)の機材のおかげで勝てたよ」等と言う事が出来ません。

しかし有名な選手は注目度が高いので、ロゴを消した機材もすぐに特定されてしまいますが(笑)

プロと遜色ない実力をもつ『セミプロ』

アマチュアライダーの王者とも言える『高岡亮寛』さんや、『山の神』と呼ばれるアマチュアライダー『森本誠』さん等、プロと遜色ない実力を持っている方達もいます。

 

本を出版したりイベントに呼ばれたり、ロードバイクで走る事で収入を得ているので『セミプロ』と呼べるでしょう。

また人によっては、企業から機材の供給を受けている方もいます。

 

しかし趣味でロードバイクに乗っている殆どの人はロードバイクで収入を得たり、機材供給を受けられるレベルまで到達する事は出来ません。

全国のアマチュアライダーが憧れる程の強さを持つセミプロライダーは、多くのライダー中でもほんの一握りの存在です。

趣味を突き詰めた結果、趣味の範疇を超えてしまった素晴らしい方達です。

黒塗り機材の実例

クリス・フルームと楕円チェーンリング

現役最強のグランツールレーサー『クリス・フルーム』は、楕円形のチェーンリングを使用する事で有名です。

現役で世界一有名なプロのロードレーサーと言っても過言ではありませんが、そんなフルームでも契約外の機材を大っぴらに使用する事は出来ません。

 

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Another TT at @letourdefrance today.. Off at 16:59 CET 📸 @simongillphoto

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フルームのバイクには、メーカー名を真っ黒に潰された契約外の楕円チェーンリングが装着されています。

詳しくはこちらの記事をご覧下さい。

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ローハン・デニスとTTバイク

これは2019年のロードレース界に衝撃が走った事件で、『黒塗り機材』が話題になった出来事です。

 

事件の主役は、前年の2018年の個人TT世界選手権を制した『TTスペシャリスト』の『ローハン・デニス』です。

『TTスペシャリスト』については、こちらの記事をご覧下さい。

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デニスは2019年に、以前まで所属していた『BMC・レーシング』から『バーレーン・メリダ』へ移籍しました。

そしてその年の『ツール・ド・フランス』に参加しますが、そこで事件は起こります。

 

なんとデニスは、第12ステージで明確な理由を明かさず突然リタイアしてしまったのです。

しかも翌日の第13ステージは、得意の『個人タイムトライアル』であるにも関わらずです

『ステージ』については、こちらの記事をご覧下さい。

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世界中のロードレースファンは驚き、『チームとの確執・機材への不満』などリタイアの理由に関する様々な憶測が飛び交いました。

 

その後レース活動を停止し沈黙していたデニスですが、その事件の約2ヶ月後の2019年個人TT世界選手権に出場した時に、また世界中のロードレースファンを驚かせました。

なんと以前所属していた『BMC』のTTバイクを、メーカー名を消したいわゆる『黒塗り』状態で使用したのです。

黒塗りバイクはこちらの記事でご覧下さい。

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世界最速を決めるロード世界選手権男子エリート個人タイムトライアルでローハン・デニス(オーストラリア)が快走。2位に入った…

 

しかもその黒塗りバイクで優勝し、2018年に続き個人TT世界選手権の2連覇を達成しました。

 

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2019 season done and dusted and it’s almost time to start the 2020 pre season 😳 Lots of work to be done to keep that number 1 #FIAD #NJF #SLM

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事件の一連の流れや『世界選手権という有名なレースで、それも優勝者が黒塗りバイクを使う』という印象に残る出来事でした。

自由な機材選びはアマチュアライダーの特権

機材1つ選ぶだけでも様々なしがらみが有るのが、ロードレースのプロの世界です。

 

アマチュアライダーは、時間もお金も日々の生活から捻出しなければロードバイクに乗る事が出来ません。

しかし、趣味だからこそ機材も含め全てを自由に楽しむ事が出来ます。

 

またロードレースは今回説明した『黒塗り機材』以外にも、視点を変えて色々と楽しむ事が出来る要素があります。

レースの勝敗以外にも、是非ロードレース界の小話も楽しんでみて下さい。

 

この記事があなたがロードレース観戦を楽しむ事に、少しでも役立てば幸いです。

最後まで読んで下さり、ありがとうございます。

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