『TrainerRoad』はFTP向上に大きな効果があるとされるトレーニングアプリで、豊富なワークアウトメニューが用意されている事が大きな特徴でもあります。
『TrainerRoad』に関して気になる方は、こちらの記事もご覧下さい。
しかし、実際にどのようなワークアウトメニューがあるのか気になる人も多いと思います。(僕もそうでした)
そこでこの記事では『TrainerRoad』のワークアウトメニュー『Clark』について、以下の流れで紹介していきます。
・『Clark』の完遂難易度とキツさ
・『Clark』の感想
『TrainerRoad』のワークアウトメニューが気になる人は、ぜひ最後まで目を通してみて下さい。
TrainerRoadのワークアウト 『Clark』
『Clark』の概要
トレーニング時間 | 予想TSS | 予想IF | 予想消費カロリー |
1:30:00 | 102 | 0.83 | 901Kcal |
『Clark』はFTP向上と、L7領域高出力の後にSST領域の出力を維持する事による筋肉の持久力向上を目的としたワークアウトです。
最初に10分間のウォームアップを行った後、メインメニューでの高出力の為にFTP比130%・150%・180%・200%でそれぞれ12秒間の慣らしを行います。
メインメニューは 『12秒間FTP比200%+7分48秒間FTP比88〜94%』の8分間を1セットとして、間に3分間のレストを挟んで6セット行います。
最後に9分間のクールダウンを行って、メニュー終了です。
『Clark』は1時間30分のメニューですが、『Clark』を基準としてセット数を変更したメニューがあります。
・『Clark -1』→ 1時間15分/メインメニューが5セット
・『Clark -2』→ 1時間/メインメニューが4セット
『Clark』の完遂難易度とキツさ
完遂難易度(5段階評価) | キツさ(5段階評価) |
★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
『Clark』はFTP比200%の出力後にそのままSSTに入るのでかなりキツく、3分という短めのレストの後FTP比200%をしっかり出力する必要があるため完遂も大変です。
メインメニューはSST8分間を6セットのような感じですが、肝はやはり最初にFTP比200%を12秒間出力する事です。
たった12秒間ですが、この12秒間があるおかげで通常のSSTと比べ難易度が跳ね上がっています。
最初に全開走行がある事によって脚が重い状態でSSTに入る事になるので、通常状態でのSST8分間よりとても苦しいです。
また各セット間のレストも3分間なので完全に回復する事は出来ず、セット数を重ねるにつれて脚にダメージが蓄積されていきます。
後半になるにつれてどんどん追い込まれるので、完遂の為に強い意志を持つ必要があります。
『Clark -2』でも32分間(8分×4セット)のSSTをこなせる事が最低条件なので、『Clark』自体トレーニングに慣れていない人には向かないと思います。
まずはSST領域を難なく維持出来る基礎体力を作って、その後に取り組むべきだと思います。
『Clark』の感想
メニューを確認した段階では「SST8分間×6セットみたいなものだから楽だろう」と思っていましたが、実際に取り組んでみると予想外にキツいワークアウトでした。
全開走行の後にSSTを維持するのですが、全開走行で溜まった乳酸が排出するまでの1〜2分間は特に脚が重く感じます。
そしてメニュー自体は単調なので5・6セット目は時間の流れが緩やかに感じられ、脚に蓄積されたダメージも相まって精神的に苦しいです。
「脚が重い・・・あと4分。・・・残り3分30秒!?まだ1分も経ってない・・・」、という感じでした。
メニューから想像するシチュエーションとしては、他のライダーのアタックに反応してスリップストリームに入ってそのまま食らいつくイメージです。
自分からのアタックにしては、全開走行の時間とその後の出力が低い気がします。
予想外の高出力の後も休まず出力を維持するという、実戦向きなワークアウトだと思います。
『Clark』は実戦的なワークアウト
レースではゴールスプリントを除いて、全開走行後もレースは続きます。
そのため、全開走行をした後に脚を止める事は出来ません。
むしろアタックやペースアップに対応した後も、ある程度の出力を維持しないと一瞬食らいついたとしてもすぐに千切られます。
FTP比90%付近を出力しながら息を整え、脚をある程度回復させる能力はとても重要です。
『Clark』はその能力を向上させる実戦的なワークアウトです。
キツいトレーニングですが、得られるモノは大きいのでオススメです。
『TrainerRoad』の他のワークアウトについては、こちらの記事をご覧下さい。
この記事があなたのロードバイクライフを豊かにする事に、少しでも役立てば幸いです。
最後まで読んで下さり、ありがとうございます。