「大阪から岡山まで道は続いてた!」
物凄く頭の悪そうな発言ですが僕がロードバイクに乗り始めて1ヶ月が過ぎた頃、初めて200kmを超える距離の大阪から岡山までをロードバイクで走った時に家族に言った言葉です。
家族には「何当たり前な事言ってるの?」と言われました。
しかしこの言葉は電車や自動車でなく、自分の力を動力とするロードバイクで走りきったからこその感想でした。
夜中の0時に大阪を出発して道に迷い途中で激しくコケながらも走り続け、13時頃倉敷の実家に辿り着いた時の達成感と感動を僕は忘れる事は無いでしょう。
元々僕は運動を全くしない人間でしたが、ロードバイクが趣味になってから運動不足とは無縁になりました。
更に運動不足解消だけではなく、スポーツに全く興味の無かった僕がスポーツ観戦に興味を持ち初めて好きなスポーツ選手が出来ました。
ロードバイクに乗り始めてまだ3年弱の僕で、元々楽しい日々を過ごしていましたがロードバイクのおかげで更に楽しい日々を送ることが出来ています。
僕が後何年生きるか分かりませんが、体が動く限りロードバイクに乗り続けるでしょう。
今回の記事ではロードバイクに出会って人生が変わったと言っても過言ではない僕が、ロードバイクを趣味にして良かった事について自身の経験を元に説明していきます。
ロードバイクを趣味にして良かった事
1.頭の中をリフレッシュ出来る
ロードバイクに乗ることで日常生活で煮詰まった頭の中をリフレッシュ出来ます。
僕は現在日中アルバイトをし、残りの時間を音楽活動やブログの記事執筆に使っています。
その為基本的には何かを考え続け頭を使い続けています。
・この曲の構成はどうするか
・ブログで何を書こうか
・1年後の目標の為に何を積み立てていくのか
そういう時にロードバイクに乗り日々の事を全て忘れてリフレッシュしています。
リフレッシュに繋がる理由は2つあります。
まず1つ目は自然の中を走る事が出来る点です。
山に行ったり海に行くことは車でも可能です。
しかしロードバイクでは軽く汗をかく程度の心地良い運動をしながら、時間帯や季節により異なる空気を体全体で感じる事が出来ます。
夏の早朝涼しい時間帯に日の出を横に見ながら海岸線を走ったり、冬の張り詰めた空気の中山を登って行き登りきった達成感と共に山頂から素晴らしい景色を見たり等。
美しい風景を見た時は日常生活での考えないといけないことや悩みは頭になく、「おぉ、凄い!」という素直な感動があります。
屋内にこもって作業をしたり、街に繰り出して騒いで遊んだりしても絶対に得られない感動がロードバイクにはあります。
2つ目は全力を出し余計な思考を排除出来る点です。
タイムを測りながら山を登ったり、Zwift(自分の体を使ったレースゲームのような物)のレースでは無駄な思考が入り込む余地がありません。
少しでも速く山を登るにはどうするか、レースに勝つにはどうするか。
両方共自分の限界領域でロードバイクを漕ぎながら考えます。
肉体的に追い込みながら単一の目的に思考をフォーカスするので、他の事を考える余裕が全くありません。
どんなに深い悩みや大きな問題でもこの瞬間だけは忘れる事が出来ます。
捉えようによっては逃げだとも言えますが、一時的とはいえ頭と心を休ませることが出来ます。
リフレッシュすることによってどうにも上手くいって無かった事の思いがけない解決策が浮かぶ事もあります。
また肉体的に全力を尽くす事は苦しいですが、達成感を感じられ全てをぶつけることでストレス解消にもなります。
2.初めてスポーツ観戦を楽しめた
僕はロードバイクを知る前スポーツに真面目に取り組んだことはなく、スポーツ観戦にも全く興味がありませんでした。
そもそも自分が経験したこと無いスポーツや学校の授業で経験はしたけど面白いと思わなかったスポーツを、他人がプレイしているのを観ようとも思いませんでした。
ニュースなどで「日本代表○○」と言われて世間が盛り上がっていても正直理解不能でした。
しかし自分がロードバイクに乗るようになって、速くなりたいと思い一人でトレーニングしているうちに「トッププロは一体どんな速度で走っているんだろう?」と気になり始めロードレースに興味を持ちました。
最初は選手の名前はもちろん細かいルール等に関する知識は0で「プロ速ッ!」という感想だけでした。
しかしその後ロードレースについて調べ知識を深めていくにつれて「ロードレースって面白いな」と感じどんどんはまり込んでいきました。
更に知識を深める中で好きな選手も出来ました。
今では毎日ロードレースの情報サイトを見るのが日課になり、ロードレースの事を題材にした曲を作るまでになっています。
そして去年さいたまで開催されている「さいたまクリテリウム」に岡山から観戦に行き、今年も観戦に行きます。
スポーツを観る為だけに県外に移動するなんて以前の自分では信じられない行動です。
ロードレースが好きになったことにより日々の楽しみが増えました。
そして将来ロードレースの本場欧州まで観戦に行く事も決めています。
元はロードバイクに乗り始めた事がきっかけですが日々の楽しみと将来の楽しみが更に増え、人生が確実に豊かになりました。
3.過去の自分を超えて自分に自身がつく
ロードバイクにはパワーメーターと呼ばれる機材があり、ロードバイクに伝わっている自分のパワーを数値で可視化出来ます。
そして日々のデータを蓄積することにより過去の自分との比較が客観的に出来ます。
これにより過去の自分よりパワーが出ている事が分かったりして、自分が成長していることを確認できます。
パワーメーターを使わなくても、山を登るタイムを計測したりすることで同様に過去の自分と比べることが出来ます。
そんな事をして何が楽しいんだと思うかもしれませんが、ゲームのレベル上げのようで楽しいんです(笑)
自分の苦手分野を補強するか得意分野を強化するか等を自分で決めトレーニングを積み、実際に成果が上がった時の達成感はもの凄く気持ちが良いです。
そして目標を達成した後、更に上の目標を再設定してトレーニングを積む。
この繰り返しによって自分の限界を日々超えていくので自分に自身がつき、過去の自分を超えるというモチベーションがあるので日々ポジティブな気持ちでいられる事が多くなりました。
4.ロードバイク繋がりの交友関係が広がった
僕は元々人付き合いが苦手で基本的に人と仲良くなるのに時間がかかります。
というよりそもそも無理に人と仲良くなる必要が無いと思っているので世間話をふったり、相手の事に関して聞いたり自分の事について話すこともしません。
しかし家族づたいに誘われたロードレースイベントで、初対面にも関わらずロードバイクやロードレースの事について楽しく話すことが出来ました。
その後も毎回そのイベントに呼んでもらい毎回楽しめています。
人付き合いの苦手な僕にとって交友関係が広がった事はロードバイクに乗り始めての一番の変化でした。
まとめ
・自然の中を走り美しい景色に感動する
・全力を尽くせて余計な思考を排除出来る
2.初めてスポーツ観戦を楽しめた
・スポーツ観戦に全く興味がなかったのに、県外に観戦に行くまではまり込んだ
・日々の楽しみと将来の楽しみが増え、人生が豊かになった
3.過去の自分を超えて自分に自身がつく
・自分の成長を確認出来る
・日々ポジティブな気持ちでいられる事が増えた
4.ロードバイク繋がりの交友関係が広がった
・初対面でもロードバイクを通してすぐに仲良くなれた
・交友関係が広がったのがロードバイクに乗り始めての一番の変化
ロードバイクに出会う以前では考えられなかったような出来事がたくさん起き、その全てが楽しく人生を豊かにするものでした。
それは僕がロードバイクを通して得た嬉しいことや楽しいことを色々な人に経験して人生を豊かにして欲しいからです。
ロードバイクやロードレースに関する疑問があれば僕が分かる範囲でお答えするので、いくらでも質問して下さい。