僕は『W/kg(パワーウエイトレシオ』が4w/kg以上なので、Zwiftレースには毎回Aクラスで参加しています。
しかしAクラスには強力なライダーが多く、優勝争いに絡む事はほぼ出来ません。
『Aクラス』の厳しさについては、こちらの記事をご覧下さい。
そのため『自分と同じく第1集団から落ちた他のライダー』と小集団を形成して、ゴールまで走る事がほとんどです。
レース自体での優勝争いは出来ませんが、もちろん毎回その小集団の中で勝ちにいきます。
その時軽量ライダーの僕は『スプリント』での勝算が低いため必然的に『独走』での勝利を狙うのですが、独走を狙って自分から仕掛ける事は非常にオススメです。
それは以下の3つの理由から、良いトレーニングになり更に楽しいからです。
・他のライダーについて考える必要がある
・普段なかなか味わえないヒリヒリ感がある
独走にチャレンジする事をオススメする3つの理由
レース中は基本的に『集団から千切れたライダー』や『途中のアタックに付いていけたライダー』など、大体同じレベルのライダー同士で一緒に走る事になります。
そのためクラス分けや脚力に関係なく、ゴールを競う相手が1人でもいる状況なら誰でも独走にチャレンジする事は可能です。
限界まで追い込める
これはZwiftレース自体にも言える事ですが、単独のトレーニングではモチベーションを維持する事が難しい『限界』まで自分を追い込む事が出来ます。
特に独走は『高出力のアタック(L6~L7)→逃げる為にゴールまで出力を維持(L4~L6)』という流れになるので、レース後で走行データを確認すると自分でも驚くような出力をしている事があります。
『L5~L7領域』は重要です。詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
他にも『アタック合戦』や『スプリント』などもありますが、休む時間がほぼ無い『独走』は個人的に最も苦しいので自分を限界まで追い込む事に一番適していると思います。
今の自分を超えるためには限界を超える必要もあるので、独走は自然に最高のトレーニングになります。
僕はアタックが決まってゴールまで全力で逃げている時、吐きそうになったこともあります(笑)
単独のトレーニングでそこまで自分を追い込む事は、かなり難しいです。
他のライダーについて考える必要がある
独走に持ち込むにはアタックが必要で、アタックが決まった後も自分の余力と後続とのタイム差などを考慮する必要があります。
そのため一緒に走っているライダーが『何を考えているか・どう反応するか・余力はどの程度あるか』、を考えなければなりません。
何故なら『アタックのタイミングを計る事』や『どの程度のタイム差が必要なのか』について考えるには、他のライダーの情報が必要不可欠だからです。
他のライダーの情報推測と自分の動きのシュミレーションの例
登りの度に高い『w/kg』を出力しているライダーがいる
→登りでのアタックは危険なはず
長く前を牽いていたライダーの出力が落ちている
→アタックするチャンスかもしれない
平坦で高い『w/kg』だから、おそらく軽量ライダーでスプリント力は無さそう
→ゴール前200mで5秒差をつければ充分逃げ切れる
他のライダーについて考える事は、レースを有利に運ぶ上で重要な事です。
『自分から独走を仕掛ける事』と『他のライダーについて考える事』はセットなので、他のライダーについて考える事を癖つける為に独走はオススメです。
レースにおける心理戦の基本的な考えかたは、こちらの記事をご覧下さい。
『アタック合戦に食らいつくだけ』・『スプリントは毎回誰かに反応して開始する』など、自分主体では無いレースばかりでは成長速度は遅いです。
普段なかなか味わえないヒリヒリ感がある
タイミングを見計らって実際にアタックを仕掛ける時には、かなりの緊張感があります。
そしてアタックをして高出力を維持し、後続とのタイム差をつけてなんとか独走に持ち込んだ後は、日常ではなかなか味わう事の出来ないヒリヒリ感があります。
独走は息を整えながら自分の余力とゴールまでの距離を計算しながら走り続け、かつ後続とのタイム差を常に意識します。
そして独走が成功するかどうかは自分次第で、ゴールの直前、またはゴールするまで結果が分からない正に賭けです。
限界に近い状況で一か八かの賭けをしているかのようなヒリつく感じは、「これぞレースの醍醐味!」という感じです。
もちろんめちゃくちゃキツイですが・・・(笑)
僕はこの感覚を普段の生活で味わうことは無いので、レースの独走中ならではの感覚だと思っています。
僕は普段ギャンブルや法に触れるような事はしませんし、しようとも思いません。
いわゆる『スリル』のようなものは好きではなく欲しいとも思いませんが、独走中のあのヒリつく感覚はとても好きです。
Zwiftレースはチャレンジし放題
Zwiftレースは1日に何回でも参加出来て、月額費用以外のレースエントリー料もかかりません。
そのため例え独走が失敗しても悔しいだけで、何のデメリットもありません。
何回も繰り返しチャレンジする事でアタックや独走に慣れ、限界まで追い込む事でフィジカルも徐々に上がっていきます。
なので、失敗を恐れずどんどん独走にチャレンジしてみて下さい。
この記事があなたのZwiftライフを豊かにする事に、少しでも役立てば幸いです。
最後まで読んで下さり、ありがとうございます。